担当が変わると
信頼を失ってしまうこともあり
ずっと歯がゆさを感じていた
勤め時代は三井不動産リアルティで、ずっとリテール(個人向け)営業をやっていました。 ある時、私が仲介して不動産を購入されたお客様が、物件を賃貸に出されたいということになりまして、大きな会社ですから、賃貸は別の担当者になるのですが、その担当者と上手く行かなくて、契約を切られてしまったんです。私の方にもクレームとまでは言わないですが、「担当が三好さんだったら良かったのに…」と言われてしまい、その後そのお客様とは縁遠くなってしまいした。 売買仲介のときにとても良い信頼関係を築いていただけにショックでした。
でも、こういう話はよくあって、私に限らず最初の担当者は一生懸命やってくれたけど、担当が代わるとこれまでのことを全然知らないし、その担当者もいつの間にか代わっていて気がつけば自分の担当者が誰だかわからない。 やっぱり不安ですよね。相談したくてもいつも一から状況を説明しなくてはならない。 私はそのことをずっと歯がゆく感じていました。
そういうなかで、自分がお客様の専任担当としてすべてをワンストップで見てあげることができれば、不安や不満もなくより良いサービスを提供できるのではないかという思いで、三好不動産を設立しました。 私たちはまだ小さな会社ですが、その分スピーディに動けますし、一人のお客様とじっくりお付き合いすることができます。
一生に一度の買い物ではなくなった
時代によるニーズの変化
「マイホームは一生に一度の買い物」なんて言われてきましたけど、ここ10年で比べても、ずっとそこに住むためではなく資産として考えているお客様が非常に多くなったなと思います。
不動産は資産であって、一生に一度の買い物ではなくなっているんですよね。買って数年して資産の入れ換えなどをされる方もいますし、 私たちも5年後10年後の価値を想定して、どう運用していくのかということを的確にご提案しなくてはいけません。 特にこのあたり(港区、渋谷区、千代田区)の都心部はそういう傾向が強いです。
人の役に立ちたい
それがいつも根本にある
そもそもリテール営業を希望したのは人と話すのが好きだからなんです。この仕事を選んだのも、生きるのに不可欠な衣食住に携わりたい、特に住の部分に関わりたいと思ったからです。
住まいに関わる仕事って、その人の人生に関わることですし、直接感動を与え、生の声を聞くことができるじゃないですか。そこにとてもやりがいを感じます。
人の役に立ちたいというのが、いつも根本にあるんです。
やりがいということで言うと、様々な人との出会いがあります。 中には、普通に生活していたら出会うことがないようなハイステータスな方、企業トップの方などと出会うこともあり、自分の知らないことを教えてもらったりします。 そういうこともこの仕事の楽しみでもあります。
信頼関係を築くため
心がけているのは
「常に素直でいること」
相続対策などの仕事を受ける時は、お客様の家族構成や資産の状況などすべてを知ることになるのですが、お客様からしたら裸を見せるようなものですよね。だからこちらも真摯に向き合って、自分をさらけ出す。そういう覚悟が必要です。
信頼関係を築くのは容易ではないですから、懐にどう入っていくかが大事です。そのために心がけているのは常に素直でいることです。
目先の利益ではなく、その人にとってのベストはなにかを真剣に考えています。
そうすることで初めて信頼関係が生まれて来るのだと思います。
数年前に宅地建物取引主任者から宅地建物取引士になりまして、私たちも士業になりました。
不動産屋って悪いイメージも根強くあると思うんですけど、そういう部分も払拭していかなければいけないと思っています。
また、ひと昔前のいわば街の不動産屋的な仕事ではなく、ひとつ上のステージでのサービスの提供、真にニーズを捉えたコンサルティングやっていかないといけないと思います。
そこで大事なのは「感じる力」。
求めていることの次の展開までを考えて答えを出す。それが、今の時代に求められている不動産コンサルタントの仕事だと思います。
共に生きてくというと大げさに聞こえるかもしれないですが、出会ったひとりひとりのお客様と長いお付き合いをさせていただき、困ったときにすぐに相談できる生涯のパートナーであり続けるとともに、人の役に立ち続ける存在でありたいですね。
求められるのは、
真にニーズを捉えた
コンサルティング
経 歴
2007年4月、新卒にて三井不動産販売株式会社(現 三井不動産リアルティ)入社。
以降、「リアルプラン」、「三井のリハウス」の両ブランドにて都心不動産の個人向け売買リテール営業業務に従事。
在職中は、全国件数達成率にて1位を獲得するなど活躍。 2020年1月に三好不動産株式会社を設立。